経営の基本とは

経営の基本って何?

→事業資金を確保し、それを事業に必要な資産に換え、その資産を使ってお金を増やす

①.事業資金を確保する

事業をスタートとしようとすると、事業資金の確保が必要になる。いわゆる元手だ。

株主から出資してもらったり、金融機関から借り入れをしたりして調達する。

②.事業に必要な資産に換える

その資金を、事業に必要な資産に換えるというのが次のステップだ。商品を仕入れたり、材料を調達したり、設備を購入したりと、事業に必要に資産にする。

実は、これらをまとめたものが、貸借対照表(B/S…バランスシート)と言われるものだ。右側(貸方と言う)が、どのようにして事業資金を確保したのかを示し、左側(借方と言う)が、その資金をどんな資産に換えたかを示している。

③.資産を使ってお金を増やす

次は、それらの資産を使っていかに利益を出すかだ。いかに利益を出すことができたかをまとめたものが損益計算書(P/L)だ。100円で仕入れたものを200円で売れば、100円お金を増やすことができる。利益を出すことでお金を増やすことで、出資者への配当や、借入金の返済ができると共に、さらにより大きなお金を生み出すための投資原資にできる。

このことは、自分のお金で考えてみればわかりやすい。自己資金100万円を投資する目的は、その100万円を使ってお金を増やすことが目的だ。例えば、100万円で株式投資をするのは、配当を受け取ったり、株が値上がりすることでお金を増やすことを狙っているからだ。

いかにお金を生み出すか

すなわち、経営の基本は、出資者や金融機関から調達した元手を、お金を生み出すことができる資産に換え、その資産を使って、より多くのお金を生み出すことと言える。

「いかにお金を生み出すか」が経営の基本ということだ。

これらお金の動きを示したものをキャッシュフロー計算書と言う。経営の目的であるお金をいくら増やすことができたのか、本来の事業活動で生み出したお金はいくらで、そこから投資にいくら使い、配当や借入金の返済にいくら使い、手持ちのお金はどうなったかを示したものだ。

どうするとお金が増やせるかわかっているか

お金をどこからいくら調達し、それを何に使い、いくらの利益を出して、結果、お金はどうなったのかを見るには、財務三表と言われる貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書がわからなければならないということになる。

財務三表と経営のサイクル